日本の苗字「あ行」をぜんぶ一覧で紹介｜読み方・意味もやさしく解説

「青木さんや伊藤さんみたいに、あ行から始まる苗字ってどれくらいあるんだろう？と気になっていませんか。

履歴書づくりや自己紹介、子どもの自由研究などで、あ行の苗字だけを見やすく一覧で知りたいという方は多いです。

ですが、ネットで調べるとバラバラに情報が出てきて、「結局どれが代表的な苗字なのか分かりづらい…」と感じてしまうことも。

この記事では、あ行（あ〜お）から始まる代表的な苗字を一覧でまとめつつ、読み方やカンタンな意味もやさしく解説します。

苗字「あ行」一覧（あ〜お）

まずは、あ行全体の特徴と、あ・い・う・え・お それぞれの代表的な苗字を見ていきましょう。

あ行の苗字の特徴

あ行の苗字は、日本の中でもとても数が多く、声に出して読みやすい音が多いグループです。

漢字では「青」「赤」「石」「井」など、自然や昔の暮らしに関わる字がよく使われています。

「あ」から始まる苗字一覧

まずは「あ」から始まる、よく見かける苗字の一部です。

• 青木（あおき）
• 青山（あおやま）
• 浅田（あさだ）
• 浅野（あさの）
• 安藤（あんどう）
• 赤木（あかぎ）
• 秋山（あきやま）
• 東（あずま／ひがし）
• 天野（あまの）

植物や色、地形に関係した漢字が多いのが特徴です。たとえば「青木」は青々とした木の多い土地、「秋山」は秋に美しい山が由来とされます。

「い」から始まる苗字一覧

「い」から始まる苗字は、あ行の中でも特に数が多いグループです。

• 伊藤（いとう）
• 井上（いのうえ）
• 石田（いしだ）
• 今井（いまい）
• 池田（いけだ）
• 石原（いしはら）
• 稲葉（いなば）

特に「井」のつく苗字（井上・今井など）はとても多く、昔の生活の中心だった「井戸」に関係しています。

「う」から始まる苗字一覧

• 内田（うちだ）
• 梅田（うめだ）
• 上田（うえだ）
• 宇野（うの）
• 浦田（うらた）

村の内側の土地や、田んぼ・海辺など、「どんな場所に住んでいたか」がイメージしやすい漢字が多いグループです。

「え」から始まる苗字一覧

• 江口（えぐち）
• 江藤（えとう）
• 遠藤（えんどう）
• 榎本（えのもと）

「江」は、川がゆるやかに曲がる水辺を表す漢字です。川や海の近くの地名から生まれた苗字が多いとされています。

「お」から始まる苗字一覧

• 大石（おおいし）
• 大野（おおの）
• 岡田（おかだ）
• 小野（おの）
• 小川（おがわ）
• 尾崎（おざき）

「大」「小」など、大きさや広さを表す漢字がよく登場します。「大野」は大きな野原、「小川」は小さな川の名前がルーツとされる苗字です。

グループ	代表的な苗字とイメージ
あ行全体	自然・地形・暮らしに関する漢字が多い
「あ」ではじまる苗字	青木・青山など、色や植物に関する名前
「い」ではじまる苗字	伊藤・井上など、全国的に特に人数が多い
「う」ではじまる苗字	内田・上田など、田んぼの位置を表すものが多い
「え」ではじまる苗字	江口・江藤など、水辺の地名から生まれた名字
「お」ではじまる苗字	大野・小野など、土地の広さや形を表す名字

苗字「あ行」の意味がわかる！やさしいミニ解説

ここからは、あ行の苗字に込められた意味やルーツを、テーマごとに見ていきましょう。

色や自然からできた苗字

「青木」「赤木」「秋山」など、自然の色や季節を表す漢字から生まれた苗字はとても多いです。

昔の人は、住んでいた場所の風景や季節の様子を、そのまま名前として残しました。

地名から生まれた苗字

「井上」「池田」「内田」「浦田」などは、地形そのものが名字になったパターンです。

• 井上 … 井戸の上・そばに住む人
• 池田 … 池の近くの田んぼ
• 内田 … 村の内側にある田
• 浦田 … 海辺（浦）のそばの田

地名由来の苗字は、「どんな場所で暮らしていたのか」を想像しやすいのがポイントです。

仕事・役割から生まれた苗字

一部の苗字は、村の中での仕事や役割から生まれました。

• 天野（あまの）… 祈りや祭りに関わる人・神社の近くの人という説
• 鵜飼（うかい）… 鵜を使って魚をとる仕事

このように、苗字から昔の仕事や役割が分かるケースもあります。

昔の暮らしが分かる漢字

あ行の苗字によく出てくる漢字を少しだけ見てみましょう。

• 井（い）… 井戸。飲み水の場所として生活の中心
• 田（た）… 田んぼ。農業を支える大切な土地
• 上（うえ）… 土地の上流側・高い場所
• 本（もと）… もとの場所・はじまりの地

漢字の意味を知ると、その土地でどんな暮らしが行われていたかが見えてきます。

クイズ：どれが自然由来？

次のうち、自然（木や山など）からできた苗字はどれでしょう？

• 1. 青木
• 2. 今井
• 3. 内田

👉 正解は1番の「青木」です。青々とした木が多い場所がルーツとされます。

よくある質問（FAQ）

ここでは、あ行の苗字についてよくある質問をQ&A形式でまとめました。

苗字の「あ行」で一番多い名字はどれ？

全国的には、「伊藤」「井上」「石田」など、「い」から始まる苗字が特に多いとされています。地域によっては「青木」「青山」など「あ」から始まる苗字が上位に入ることもあります。（出典：全国同姓調査などの統計）

珍しい「あ行」の苗字ってある？

「粟飯原（あいばら）」「鵜飼（うかい）」など、地域限定で使われている珍しい苗字もあります。漢字や読み方がむずかしいものが多いのが特徴です。

苗字の意味はどうやって調べればいい？

名字辞典や地名辞典、インターネットの名字サイトが役立ちます。例えば、名字由来netなどのサイトでは、読み方や由来、人数の目安がまとめられています。（出典：各種名字解説サイト）

小学生の自由研究に使ってもいい？

もちろんOKです。あ行は苗字の数が多いので、調べ学習のテーマにとても向いているグループです。読み方・意味・人数をまとめると、立派なレポートになります。

外国人にも読みやすい苗字はある？

日本語を学んでいる外国人には、「あ・い・う・え・お」の音は発音しやすいと言われています。青木・井上・大野など、母音がはっきりしている苗字は比較的読みやすいようです。

まとめと次の行動

最後に、この記事の内容をふり返っておきましょう。

記事のまとめ

苗字の「あ行」は、日本文化や昔の暮らしがギュッと詰まったグループです。一覧で眺めてみると、「井」「青」「大」など、同じ漢字が何度も登場することに気づきます。

そこから、「水の近くに住んでいたのかな？」「広い野原のある土地だったのかな？」と、当時の風景を想像してみるのも楽しいですよ。

次に調べると便利なテーマ

もっと苗字の世界を深く知りたい方は、次のようなテーマもおすすめです。

• い行以降（か行・さ行…）の苗字の特徴のちがい
• 苗字の人数ランキング（全国で多い苗字ベスト10など）
• 由来や語源を、地域ごとに細かく調べてみる

もし「珍しい苗字」や「読み方がむずかしい苗字」も気になったら、あ行の珍しい苗字もチェックしてみる と、さらに名前の世界が広がりますよ。