ペリカン4001より濃いインクは?愛用者が選ぶ次の一本を徹底比較

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木製デスクの上に置かれたペリカンM400万年筆と、濃いブルーブラックインクで試し書きされた紙。

ペリカンM400を愛用し、定番の4001ブルーブラックに親しんできたあなた。

「このインクは素晴らしいけれど、もう少しだけキリッと濃い色だったら…」と感じたことはありませんか?

そのお気持ち、非常によく分かります。万年筆のインク選びは、自分だけの理想の色合いを追求する奥深い旅です。

結論からお伝えします。

ペリカン4001ブルーブラックより濃く、色の変化も楽しめるインクをお探しなら、最初の候補として「プラチナ万年筆 ブルーブラック」を強くおすすめします。

この記事では、SNSでの評判や専門家の意見を元に、なぜプラチナが最適なのか、そして他にどんな選択肢があるのかを、あなたのインク探しの旅のガイドとして徹底解説します。

【この記事のポイント】
  • ペリカン4001より濃いと評判のインク4選
  • インクの種類(古典・顔料・染料)ごとの特徴
  • 「濃さ」と「メンテナンス性」のバランスの取り方
  • あなたに最適な一本を見つけるための選び方
目次

なぜペリカン4001ブルーブラックは「濃い」と感じるのか?

本題に入る前に、私たちが愛用するペリカン4001ブルーブラックの立ち位置と、「濃さ」の正体について少し整理しておきましょう。

これが分かると、次のインクが格段に選びやすくなります。

  • ペリカン4001ブルーブラックの基本スペック
  • 多くの人が「濃い」と感じる理由とは
  • 実は現行品は古典インクではない?
  • インクの主な種類3つ(染料・顔料・古典)
  • 「濃さ」を求めるなら注目すべきインクの種類
  • インク選びで失敗しないための比較ポイント

ペリカン4001ブルーブラックの基本スペック

ペリカン4001ブルーブラックは、世界中で愛される定番インクです。

しかし、一つ重要な事実があります。

かつては「古典インク」でしたが、現在の製品は鉄分を含まない「染料インク」に変更されています。

多くの人が「濃い」と感じる理由とは

ではなぜ、染料インクなのに私たちは「濃い」「黒っぽい」と感じるのでしょうか。

それは、染料インクの中でも比較的、耐水性や耐光性に優れた成分で作られており、紙の上で色が落ち着くと深みを増すためです。

この「古典インクの名残」とも言える独特の風合いが、多くのファンを魅了しているのです。

インクの主な種類3つ(染料・顔料・古典)

「濃さ」を追求する上で、インクの種類を知ることは非常に重要です。

特徴を簡単に見てみましょう。

染料・顔料・古典インクが紙に定着する仕組みの違いを説明した図解。
nijinohinan.comイメージ
  • 染料インク(Dye Ink):
    • 特徴: 水に溶けるインク。紙の繊維に染み込んで発色。色が豊富で、万年筆への負担が少ない。
    • 弱点: 水に濡れるとにじみやすく、光で色褪せしやすい傾向がある。
    • 代表例: 現行のペリカン4001、パイロット 色彩雫シリーズなど。
  • 顔料インク(Pigment Ink):
    • 特徴: 色の粒子が水に溶けないインク。紙の表面に色が定着する。乾くと極めて高い耐水性・耐光性を発揮。
    • 弱点: 粒子が大きいため、乾くと詰まりやすい。定期的な洗浄が必要。
    • 代表例: セーラー 青墨、プラチナ カーボンインクなど。
  • 古典インク(Iron Gall Ink):
    • 特徴: 鉄イオンを含むインク。書いた後、空気中の酸素と反応(酸化)して色が濃く変化し、紙に強力に定着する。
    • 弱点: 酸性が強く、万年筆を傷める可能性がある。顔料インク同様、こまめなメンテナンスが必須。
    • 代表例: プラチナ ブルーブラック、ダイアミン レジストラーズインクなど。

あなたが求める「書いた後に黒っぽく変化していく深み」は、まさに古典インクの特徴そのものです。

また、「にじまずクッキリした濃さ」を求めるなら顔料インクが選択肢に入ります。

【濃さで選ぶ】ペリカン4001より濃いブルーブラックインクおすすめ4選

お待たせしました。ここからは、SNSの評判や専門家のレビューを基に厳選した、「ペリカン4001より濃い」と評価の高いブルーブラックインクを4つご紹介します。

ペリカン4001と、それより濃いと評判のブルーブラックインク4種で書いた文字の色の比較画像。
nijinohinan.comイメージ
  • 【古典インクの王道】プラチナ万年筆 ブルーブラック
  • 【究極の耐水性】セーラー万年筆 顔料インク 青墨
  • 【気品ある濃紺】モンブラン ミッドナイトブルー
  • 【本格派の選択肢】ダイアミン レジストラーズインク
  • 【一覧比較表】4つのインクをスペックで徹底比較
  • まとめ:ペリカン4001より濃いインク選びの最終結論

【古典インクの王道】プラチナ万年筆 ブルーブラック

SNSでの評判:

「ペリカンのBBより黒への変化が速くて強い」

「国産で手に入りやすく、ザ・古典インクの入門に最適」

「インクフローも安定していて普段使いしやすい」

ペリカン4001からのステップアップとして、まず試していただきたいのがこのインクです。

同じ古典インクのカテゴリーで、より明確な色の変化と濃さを実感できます。

書いた直後の鮮やかな青が、時間と共に落ち着いた黒へと変化していく様子は、見ていて飽きることがありません。

価格も手頃で、カートリッジも選べるため、気軽に試せるのが最大の魅力です。

  • 種類: 古典インク
  • 価格目安: 60mlボトル / 1,320円(税込)
  • ポイント: コスパと性能のバランスが最高。古典インク初心者におすすめ。
白い背景に置かれた、プラチナ万年筆のブルーブラックインクのボトルと外箱。
nijinohinan.comイメージ

【究極の耐水性】セーラー万年筆 顔料インク 青墨

SNSでの評判:

「乾けば無敵。水に全く流れない安心感」

「顔料ならではの、にじみのないクッキリした線が気持ちいい」

「ブルーブラックというよりは濃い青だが、この色が唯一無二」

色の「変化」よりも、常に安定した「濃さ」と「にじまなさ」、そして「最強の耐水性」を求めるなら、顔料インクの「青墨」が最有力候補です。

古典インクの黒変とは違う、パキッとした濃紺の筆跡は、宛名書きや重要書類など、失敗したくない場面で絶大な信頼性を発揮します。

  • 種類: 顔料インク
  • 価格目安: 50mlボトル / 2,200円(税込)
  • ポイント: 圧倒的な耐水性。メンテナンスは必要だが、それに見合う価値あり。
水滴が置かれた清潔な背景に、セーラー万年筆の顔料インク「青墨」のボトルが置かれている。
nijinohinan.comイメージ

【気品ある濃紺】モンブラン ミッドナイトブルー

SNSでの評判:

「現行は染料だけど、十分に濃くて高級感がある」

「黒に近い落ち着いた紺色。ビジネスシーンに最適」

「ペリカンM400のような品格のある万年筆にぴったり」

こちらもペリカン同様、現在は染料インクですが、その評価は揺るぎません。

「深夜の空」を意味する名の通り、非常に深く、黒に近い紺色が特徴です。

色の変化はありませんが、常に安定した気品ある濃紺を求める方には最適。

特に、ペリカンM400のような高級万年筆の品格をさらに高めてくれる色合いです。

  • 種類: 染料インク
  • 価格目安: 60mlボトル / 3,630円(税込)
  • ポイント: メンテナンスが容易で高級感がある。価格は高いが所有欲を満たす一本。
高級な木製デスクの上に置かれた、モンブランのインク「ミッドナイトブルー」のボトル。
nijinohinan.comイメージ

【本格派の選択肢】ダイアミン レジストラーズインク

SNSでの評判:

「『登記用インク』の名は伊達じゃない。とにかく濃い」

「色の変化が劇的で楽しい」

「鉄分が多いので万年筆の管理は必須。上級者向け」

より本格的で強烈な古典インクを体験したいなら、イギリスの老舗ダイアミンが作るこのインクがおすすめです。

公文書記録用に作られており、耐水性・耐光性は最高レベル。

書いた瞬間から黒への変化が始まる様子は圧巻です。

ただし、酸性が強く万年筆への負担も大きいため、こまめな洗浄が苦にならない、インク沼の探求者向けの選択肢と言えるでしょう。

  • 種類: 古典インク
  • 価格目安: 30mlボトル / 約2,000円
  • ポイント: 最強クラスの濃さと耐水性。メンテナンスへの理解が必須。
 歴史を感じさせる書斎の机に置かれた、ダイアミン社の古典インク「レジストラーズインク」のボトル。
nijinohinan.comイメージ

【一覧比較表】4つのインクをスペックで徹底比較

おすすめ濃いブルーブラックインク4種の性能比較表

スクロールできます
インク名種類濃さの変化耐水性メンテナンス性こんな人におすすめ
プラチナ ブルーブラック古典あり(明確)高いまずは古典インクを試したい人
セーラー 青墨顔料なし非常に高いにじまなさと耐水性を最優先する人
モンブラン ミッドナイトブルー染料なし中程度易しい手軽に高級感のある濃紺を楽しみたい人
ダイアミン レジストラーズ古典あり(劇的)非常に高い究極の濃さと変化を求める上級者

まとめ:ペリカン4001より濃いインク選びの最終結論

万年筆のペン先から濃いブルーブラックのインクが滴り落ちる瞬間のクローズアップ写真。
nijinohinan.comイメージ

インク選びは、使う万年筆や紙との相性も絡み合う、奥深く楽しい「沼」です。

今回の情報を踏まえ、あなたの次の一本を選ぶステップを改めてご提案します。

まずはここから

プラチナ万年筆 ブルーブラック ペリカン4001で感じた「もう少し濃ければ」という願いを、最もバランス良く、かつ手頃に叶えてくれる選択肢です。古典インクの魅力を存分に味わってください。

求める特性で選ぶ
  • 色の変化より、最強の耐水性 → セーラー 青墨
  • メンテナンスの手軽さと高級感 → モンブラン ミッドナイトブルー
さらなる沼の深みへ

ダイアミン レジストラーズインク プラチナでは物足りない、メンテナンスも万年筆の楽しみの一部だ、と思えるようになったら、この本格古典インクがあなたを待っています。

ぜひ、気になるインクのカートリッジや小瓶から試してみて、あなたのペリカンM400にぴったりな、理想の「濃いブルーブラック」を見つけてください。

よくある質問 FAQ セクション

古典インクや顔料インクはどんな万年筆でも使えますか?

基本的には使えますが、注意が必要です。これらのインクは乾燥すると詰まりやすいため、①毎日少しでも書く、②気密性の高いキャップの万年筆で使う、③高価な万年筆に入れる前には安価なもので試す、ことをおすすめします。特にダイアミンのような強力な古典インクは、ペン先が腐食しにくい金ペンの万年筆での使用が推奨されます。

インクの洗浄はどのくらいの頻度ですればいいですか?

染料インクならインクを使い切るごと、または3ヶ月に一度程度が目安です。古典インクや顔料インクの場合は、より頻繁に、1〜2ヶ月に一度は洗浄することをおすすめします。長期間使わない場合は、インクを抜いて洗浄・保管してください。

紹介されたインクはどこで買えますか?

全国の大型文房具店や万年筆専門店、またはAmazonや楽天市場などのオンラインストアで購入できます。特にダイアミンは、オンラインストアの方が見つけやすいかもしれません。

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