毎日使うウォシュレット(温水洗浄便座)。清潔に保ちたいけれど、「ノズルの掃除方法が分からない」「そもそもノズルが出てこない!」と困っていませんか?
デリケートな部分だから下手に触って壊したくないし、かといって汚れたまま使い続けるのは衛生的にも不安ですよね。

ご安心ください。ほとんどのウォシュレットには、掃除のために安全にノズルを引き出す機能が備わっていますよ。
この記事では、各メーカーの機種別に、出てこないノズルを手動で引き出す方法から、正しい掃除の手順を徹底的に解説します。
この記事を読めば、もうウォシュレットの掃除で悩むことはありません。見えない部分まできれいにして、毎日安心して使える清潔なトイレ環境を手に入れましょう。
トイレ全体の効率的な掃除の順番の中で、ウォシュレット掃除をどのタイミングで行うべきかも確認しておきましょう。
なぜ掃除が必要?ウォシュレットノズルの汚れの正体
ウォシュレットのノズルは、使用するたびに尿や便の飛沫、水垢などが付着しやすい部分です。これらを放置すると、以下のようなトラブルの原因になります。
- 悪臭の発生: 付着した汚れが腐敗し、嫌な臭いを放ちます。
- 黒カビの温床: 常に湿っているため、カビが繁殖しやすくなります。
- シャワーの勢いが弱まる: ノズルの噴射口に水垢が詰まり、水の出が悪くなります。
- 衛生面への不安: 汚れたノズルから出る水でおしりを洗うことへの抵抗感。
月に1回程度の定期的な掃除で、これらのトラブルは簡単に防ぐことができます。
【メーカー別】出てこないノズルを手動で引き出す方法
多くの機種には「ノズル掃除」や「ノズルクリーニング」といったボタンがあり、それを押すだけでノズルが出てきます。しかし、ボタンが見当たらない、または押しても反応しない場合は、以下の方法で手動で引き出すことができます。
【最重要】感電や誤作動を防ぐため、作業前には必ずウォシュレットの電源プラグを抜いてください。
パターン1:「ノズル掃除ボタン」を押す(基本)
まずは便座の操作パネルやリモコンを確認しましょう。「ノズル掃除」「ノズルそうじ」などのボタンがあれば、それを押すだけでノズルが洗浄水を出さずに停止した状態で出てきます。
パターン2:手動で優しく引き出す(TOTO、LIXIL、Panasonic共通)
ノズル掃除ボタンがない旧式のモデルや、ボタンが反応しない場合は、手で直接引き出すことができます。
- 電源プラグを抜きます。
- ノズルが収納されている部分の先端に、小さな突起や凹みがあるはずです。
- その突起に指をかけ、ゆっくりと優しく手前に引き出します。固い場合でも、絶対に力任せに引っ張らないでください。故障の原因になります。
(ここにノズル先端の突起に指をかけて引き出す様子の図解イラストや写真が入るイメージ)
安全で正しいウォシュレットノズルの掃除手順
ノズルを引き出せたら、いよいよ掃除開始です。ここでも守るべきルールがあります。
よくある質問
Q. 「おしり」と「ビデ」でノズルが2本あります。掃除方法は同じですか?
A. はい、同じです。多くのメーカーでは衛生面に配慮し、ノズルが別々になっているか、1本のノズルでも水路が分かれています。掃除方法はどちらも同じで、両方のノズルを引き出して同様に拭き掃除してください。
Q. 掃除してもすぐにノズルが汚れてしまいます。
A. ウォシュレット使用後に、毎回「ノズル洗浄」機能を使う習慣をつけましょう。これにより、汚れが固着するのを防ぎ、きれいな状態を長く保つことができます。また、トイレを流す際に便座のフタを閉めることで、汚水や菌の飛び散りを防ぎ、ノズル周りが汚れにくくなります。
Q. どうしてもノズルが出てきません。故障でしょうか?
A. 電源プラグを抜き差ししても改善しない、手で引き出そうとしても固くて全く動かない、という場合は、内部で部品が破損している可能性があります。無理に操作せず、メーカーのサポートセンターや修理業者に相談することをおすすめします。
ウォシュレット掃除に使える便利なアイテムは、こちらの「神グッズまとめ記事」でも紹介していますので、ぜひご覧ください。
ウォシュレットのノズル掃除【まとめ】
これまで触るのが怖かったウォシュレットのノズル掃除も、正しい方法を知れば簡単で安全に行えます。
月に一度のノズル掃除を習慣にして、見えない部分の衛生にも自信が持てる、真に清潔なトイレを実現しましょう。